症例|過蓋咬合(ディープバイト)

施術イメージ

過蓋咬合

過蓋咬合(ディープバイト)とは
上の歯列が下の歯列に2~3mm程度、覆い被さる状態が正常な咬み合わせです。それが4~5mm程度あるいはそれ以上、覆い被さっている場合を過蓋咬合といいます。深く咬み合っているので「ディープバイト」とも呼ばれます。奥歯でしっかり咬んだ時に下の前歯がほとんど見えなくなるのが特徴です。

過蓋咬合の原因

過蓋咬合の主な原因は次の通りです。

顎の骨のアンバランス

上顎骨に対して下顎骨が小さいと過蓋咬合になりやすいです。そのため上顎の過成長や下顎の劣成長は、小児期にしっかり改善する必要があります。

歯の喪失

虫歯や歯周病、外傷などで奥歯を失うと、咬み合わせは自ずと深くなります。発育期の子供に関しては、乳臼歯を早期に喪失することで過蓋咬合が誘発されます。

歯の摩耗

歯ぎしりや食いしばりなどといった悪習癖によって奥歯が摩耗し、咬み合わせが深くなることがあります。

過蓋咬合による悪影響

顎関節症になる

過蓋咬合では、奥歯や顎に過剰な負担がかかります。とくに顎関節への負担が大きく、顎関節症を発症するリスクが高まります。

前歯がすり減る

咬み合わせ深いと、上下の前歯が絶えず接触することになります。その結果、咬耗(こうもう)と呼ばれる、歯がすり減る現象が現れます。下の前歯が上の歯茎を傷つけて、炎症を引き起こすこともあります。

笑った時に歯茎が目立つ

過蓋咬合では、笑った時に歯茎が目立ちやすくなります。咬み合わせが深いため、歯茎の部分が標準よりも下方に下がってくるためです。いわゆる“ガミースマイル”と呼ばれる症状に悩まされる方もいらっしゃいます。

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