症例|叢生(乱ぐい歯・八重歯)

施術イメージ

叢生

叢生(そうせい)とは
叢生とは、個々の歯が別々の方向を向いていたり、お互いが重なり合うように生えていたりする状態です。一般的には「乱ぐい歯」と呼ばれ、日本人で最も多い歯列不正・不正咬合と言われています。上顎の犬歯が外側に飛び出している“八重歯”も叢生の一種です。

叢生の原因

叢生の主な原因は、スペースの不足です。以下に挙げる3つの異常によって、永久歯を並べるためのスペースが不足し、ガタガタの歯並びになります。

顎の骨が小さい

永久歯は、親知らずを除くと合計28本生えてきます。先天的または後天的な理由で顎の骨の発育が抑えられると、28本の永久歯を並べるためのスペースが不足し、歯列弓から逸脱する歯が出てきます。

歯のサイズ・数の異常

顎の骨の発育が正常でも、歯のサイズが標準よりも大きかったり、歯の数が多かったりするとスペースの不足が生じます。

歯の生え変わりの異常

乳歯から永久歯への交換が正常に進まないことでもスペース不足を招くことがあります。例えば、乳歯が虫歯になって早期に脱落すると、次に生えてくる永久歯のスペースが塞がってしまいます。顎の骨の発育が正常でも、歯のサイズが標準よりも大きかったり、歯の数が多かったりするとスペースの不足が生じます。

叢生による悪影響

歯磨きしにくい

ガタガタの歯並びは、歯ブラシを隅々まで行き届かせにくく、磨き残しが多くなります。歯垢や歯石が堆積し、口臭の原因となるだけでなく、虫歯・歯周病のリスクも上昇します。

食べ物を噛みにくい

上下の歯が正常な位置で咬み合っていないと、そしゃく能率が低下します。一部の歯に過剰な負担がかかり、歯の破折や歯茎の炎症を起こしやすくなるというデメリットもあります。また、そしゃくが不十分な状態で食べ物を飲み込むことになり、胃腸への負担も大きくなります。

歯科治療の難易度が上がる

入り組んだ歯並びは、一般的な虫歯治療や歯周病治療はもちろんのこと、歯を失った際のブリッジや入れ歯、インプラント治療の難易度も高くなります。

見た目が良くない

叢生による顔貌への影響は、出っ歯や受け口ほど大きくありませんが、見た目が良くないことに変わりはありません。ガタガタの歯並びが恥ずかしく、口を大きく開けられない方もいらっしゃいます。

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