0~2歳(乳歯が
生え始めたら)
3歳までのケアが
一生の歯を守る
赤ちゃんの最初の乳歯が生え始める0〜2歳の時期は、お口の一生の健康を左右するとても大切な時期です。虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんにはいませんが、食事の与え方や生活習慣によって感染リスクが高まります。
はじめての歯が生える
時期と乳歯の役割
乳歯は将来の永久歯の土台となり、噛む、話す、顎の健全な成長を促すなどの重要な役割を担っています。この時期から適切なケアを始めることで、子どもの健全な発育を支える大切な基礎を作れます。
01乳歯が生え始めるのは生後6ヵ月頃が目安

01乳歯が生え始めるのは生後6ヵ月頃が目安
通常、生後6ヵ月頃に下の前歯2本が最初に生え始めます。この時期は赤ちゃんの成長とともにお口の中も変化し始める重要なタイミングです。歯が生えてきたら、早めに歯科医院でケアを始めることが虫歯予防の第一歩となります。
02個人差はあるが、1歳半までに上下8本が目安

02個人差はあるが、1歳半までに上下8本が目安
乳歯の生え方には個人差がありますが、生後10ヵ月頃には上の前歯も生え始め、1歳半頃までには上下合わせて8本程度が生えているのが一般的です。成長のペースに合わせて、優しく歯みがきを始めることが大切です。
03噛む・話す・正しい発育に重要な役割

03噛む・話す・正しい発育に重要な役割
乳歯は食べ物を噛み砕くだけでなく、正しい発音や言葉の発達にも関わっています。また、乳歯があることで顎の骨の成長が促され、永久歯が正しく生えるスペースを確保する役割も果たしています。健康な乳歯を維持することは、将来の歯並びや口腔機能の基盤づくりに欠かせません。
感染の窓に注意!
虫歯菌の感染は
家庭内から
虫歯は、虫歯菌の感染によって引き起こされますが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。問題となるのは、虫歯菌が初めて口の中に定着しやすい時期、いわゆる「感染の窓」と呼ばれる時期です。
01虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんには存在しない

01虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんには存在しない
赤ちゃんは誕生時点で虫歯菌を持っていません。虫歯菌は主に周囲の大人から口移しや食器の共有を通じて感染します。そのため、親御さんや家族の口腔内環境の清潔を保つことが、子どもの虫歯予防に直結します。
02特に注意するべき時期は「1歳7ヵ月〜2歳7ヵ月」

02特に注意するべき時期は「1歳7ヵ月〜2歳7ヵ月」
「感染の窓」と言われるのは、1歳7ヵ月から2歳7ヵ月の間です。この時期は乳歯が多く生え揃い、虫歯菌が定着しやすい環境となります。虫歯菌に感染してしまうと、その後の虫歯リスクが高まるため、この期間は特に細心の注意が必要です。
03食器の共有や口移しを避けることが重要

03食器の共有や口移しを避けることが重要
虫歯菌の感染を防ぐためには、家族間でのスプーンや箸の共有、口移しを避けることが大切です。また、親御さんが自分の口を清潔に保つことも感染予防につながります。子どもの健康なお口を守るために、日常の習慣を見直すとともに、家族全員の良好な口腔内環境の維持に努めましょう。
仕上げ磨きは
慣れることから
始めましょう
0〜2歳の赤ちゃんはお口の中の刺激にとても敏感です。そのため、無理に磨こうとすると嫌がってしまい、歯磨き自体が苦手になってしまうこともあります。子どもが歯磨きを楽しい時間と感じられるように、焦らず少しずつ慣らしていくことが大切です。

赤ちゃんは刺激に敏感、無理に磨かない
初めての歯磨きは、歯ブラシの感触や味、音などに慣れていないため、嫌がることがほとんどです。無理に口を開けさせたり、強く磨いたりせず、優しく丁寧に触れることを心がけましょう。

歯みがき=楽しい時間と認識してもらう工夫が大切
手遊びや歌を取り入れたり、子どもの興味を引く工夫をしながら、歯磨きの時間を楽しい体験に変えていくことがポイントです。親御さんも笑顔で接することで、安心感が生まれ、歯磨きへの抵抗感を減らせます。

まずは濡らしたガーゼから、歯ブラシへ段階的に
初めは濡らしたガーゼや柔らかい布で歯の表面を優しく拭うところから始め、その後赤ちゃん用の柔らかい歯ブラシへと少しずつ移行していきましょう。少しずつ慣れることで、自然と歯磨き習慣が身につきます。
「歯が生えてこない」など、
乳歯の生え方に気になるサインが出たら、
早めに相談を
乳歯の生え始めには個人差がありますが、通常は生後6ヵ月頃から歯が顔を出し始めます。もし1歳を過ぎても一向に歯が生えてこない場合は、何らかの問題が潜んでいるかもしれません。
1歳を過ぎても歯がまったく生えない場合は受診を
生後12ヵ月を過ぎて歯が全く見られない場合は、骨の中で歯が正常に成長していない、あるいは歯が歯茎に引っかかって生えにくい状態であることも考えられます。
1歳を過ぎても歯がまったく生えない場合は受診を

無理のないペースで通える
歯医者さんデビューを

最初の乳歯が生えたら、歯医者さんデビューの絶好のタイミングです。早期に歯科医院を訪れることで、虫歯予防やお口の発育チェックができるほか、怖がらずに通う習慣づけができます。
越智歯科医院では、子どもとご家族の健康なお口づくりを全力でサポートいたしますので、安心してご相談ください。虫歯予防だけでなく、子どもの歯医者さんへの慣れを促し、将来の口腔健康を守りましょう。